熱硬化性樹脂
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ウレタンRIMの技術開発動向
網代 利夫
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1992 年 13 巻 1 号 p. 19-38

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抄録
最初にウレタンRIM成形の概要を成形プロセス, 必要設備・機器, プラントレイアウト, 主要原料などの点から紹介し, その特徴をまとめた。
技術開発課題としては成形性, 生産性, 外観品質, 製品物性などのコスト/パフォーマンスの向上を指向して配合処方での変性化技術 (架橋剤に芳香族ジアミンの選択, 多重脱型性のための内部離型剤の添加);剛性及び寸法変化率向上のためのR-RIM;耐熱性向上のためにウレア基・アミド基を導入したポリウレアRIMなどが挙げられる。
更に, 有機・無機系繊維をウレタンマトリックスに組み入れたS-RIM成形法は準構造材としての応用が有望視されている。
最後に, 最近の関心事であるリサイクル問題については, RIM廃棄物を用いた熱圧縮成形法, 押出成形法, フィラー用途などについて紹介した。
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© 合成樹脂工業協会
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