抄録
現在, FRPは原料の高騰および応用分野の拡大という大きな問題をかかえ, そのため, FRP製品には経済性の向上, 新しい機能の付与などが要求されている。これらを反映して, FRP用不飽和ポリエステル樹脂の研究でも, 合理化, 省力化, 機能性付与などが容易なSMCを目的とした研究が進んでいる。そこで, 本報でも, SMCを中心に不飽和ポリエステル樹脂の合成とその化学構造, 樹脂混和物の増粘性とその流動性, 樹脂の硬化反応など最近の研究の概要を記述し, さらに, 成形材料としての樹脂の低収縮化, 靱性付与などFRP性能にも言及して, 今後の研究動向を考察した。