抄録
シアノグアニジン, 尿素, メラミンとこれらのヒドロキシメチルおよびアルコキシメチル誘導体の質量スペクトルをインビーム法を用いて測定し, その特徴を明らかにした。
シアノグアニジンなどのヒドロキシメチル誘導体の質量スペクトルにおいては, 分子イオンはほとんど検出されず, 脱水イオンの弱いピークが一般に観測された。これらの質量スペクトルにおけるベースピークは, シアノグアニジン, 尿素およびメラミンの母核に由来するものである。
他方, シアノグアニジンなどのアルコキシメチル誘導体の質量スペクトルにおいては, 分子イオンやプロトン化分子イオンが検出される。また, ベースピークは, ヒドロキシメチル誘導体の質量スペクトルとは異なり, 母核に由来しない。
モノメトキシメチル-およびモノエトキシメチル-シアノグアニジンと大過剰のホルムアルデヒドとの反応生成物を, 質量分析法および1H-および13C-NMR法を用いて, 4-シアノイミノ-3-メトキシメチル-1, 3, 5-オキサジアジンおよび4-シアノイミノ-3-エトキシメチル-1, 3, 5-オキサジアジンと同定した。