モデル物質を用いて, マレイミド樹脂の硬化反応に及ぼす触媒の影響を検討した。モデル物質として, N-フェニルマレイミド (PMI) とN, N′-ジフェニルアスパルトイミド (API) を選んだ。
無触媒系では, PMIの重合速度が遅いため, 200℃以上の高温を要し, PMIでは, ポリマーが生成した。APIが共存すると, PMIの重合反応は多少促進されるが, 生成物は比較的低分子量のオリゴマーであった。
イミダゾール (2E4MZ) 触媒は, 170℃で, PMIの重合反応を促進するが, APIの有無にかかわらず, 生成物は比較的低分子量のオリゴマーであった。
ジクミルパーオキシド (DCP) 触媒は, APIによって, その触媒作用が阻害される。APIの量が増すと, PMIの重合速度と生成するポリマーの分子量が低下することがわかった。
モデル反応で得られた知見は, N, N′-4, 4′-ジフェニルメタン-ビスマレイミド (BMI), アミン変性マレイミド樹脂の硬化挙動とよく対応している。
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