抄録
ポリイソシアナート化合物と活性水素化合物との反応によって合成されるポリウレタンは軟質フォーム, エラストマー, 塗料, 接着剤, などの多彩な製品に使用されている。これらのポリウレタン製品は新原材料の開発と成形加工技術の開発とあいまって進展してきており, 現在もなお高付加価値をめざした新原材料の開発, 新加工, 成形法, 新用途開発が盛んに行われている。一方, 環境保全への取組が近年地球規模で行われるにようになってきた。ウレタン塗料業界でも地球環境保全のために溶剤規制などの課題に直面しており新原料の開発が待ち望まれているところである。またポリウレタンの再生化についても技術開発の検討が加えられつつある。そこで本総説ではポリウレタンのキーマテリアルであるイシアナート化合物に着目し現状の開発動向をまとめるとともに, 上市が期待される新規なイソシアナート化合物に関して言及する。