ネットワークポリマー
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軟質ウレタンフォーム中のハードセグメントの状態解析
関根 素馨青木 正義
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1998 年 19 巻 1 号 p. 11-17

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抄録
軟質ウレタンフォームは, ウレタン及びウレア結合を主とするハードセグメントとポリオールからなるソフトセグメントより構成されている。この2成分の構成バランスにより衝撃吸収材としての性質が決定される。今回用いたサンプルは水発泡でフォームを形成しており, 発泡に使用する水の量を変えることで, ハードセグメントの分散状態が異なってくる。このハードセグメントの構造の違いを固体NMRを用いて調べた。
固体NMRの測定温度を変えた縦緩和時間のスペクトル解析より, ソフトセグメントは室温においてナノ秒に近い速さの運動をとっていることが判明した。広幅NMRとスピン拡散の測定から, 処方する水を多くすることで, ハードセグメントが細かく分散し, 境界領域を合わせた見かけ上のハードセグメント量が多くなっていることがわかった。水分量を多くすることで, 反発弾性が低下した要因は, ハードセグメントが小さなドメインサイズで分散した相分離の悪い構造になったと考察される。
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