N′′-シアノグアニジン (CG) の3置換体
N,
N,
N′-トリベンジル-
N′′-シアノグアニジン (TriBCG) を巣山らの方法を参考に, ジメチル (
N-シアノ) カーボンイミドジチオエートとジベンジルアミンから
N-ベンジル-
N′-シアノ-S-メチルイソチオウレアを経由して合成した。生成物の同定には, 元素分析, FD-MS,
1H-および
13C-NMRを用いた。また, X線結晶構造解析を行い, TriBCGの構造とCGおよびその3置換体4-シアノイミノ-3-メトキシメチルパーハイドロ-1,3,5-オキサジアジン (CG-1Mcyc2F), 4置換体
N,
N,
N′,
N′-テトラベンジル-
N′′-シアノグアニジン (TetraBCG) の構造と比較した。 TriBCGの結晶は斜方晶に属し, 空間群はP2
12
12
1, 格子定数はa=9.740 (3), b=22.755 (4), c=8.807 (4) Å, v=1952 (1) Å
3, z=4, Dc=1.208g ・ cm
-3, μ=0.68cn
-1, 最終信頼度因子6.1%。
TriBCGの-CN基を構成する炭素および窒素原子は, TetraBCGと同様, グアニジン基が作るベスト平面から離れて位置しており, この点で, ベスト平面上に位置しているCGおよびCG-1Mcyc2Fとは異なっていた。この結果はCGのベンジル化反応では, 3置換体TriBCGの段階で-CN基の炭素および窒素原子の2原子がグアニジン基の作る平面から離れて位置しており, このことが-CN基の立体障害を緩和させ, 4置換体の生成を可能にしている要因の一つであると考えられる。
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