抄録
四員環環状エーテルであるオキセタンは適切な反応条件下で, 触媒として第四オニウム塩やクラウンエーテル錯体などを使用するとアシルクロリド, シリルクロリド, ホスホニルクロリド, 活性エステル, カルボン酸, チオール, フェノール, およびリン酸との付加反応が進行し, 対応する開環付加体が得られることを明らかにした。さらに, これらの新規反応を高分子合成や高分子反応に展開し, 適切な触媒と反応条件を選択することで, エポキシ類よりも高選択的に反応が進行することを明らかにした。さらに, これらの反応においてオキセタン類はエポキシ類にはないユニークな反応性を見出した。そこで, オキセタンの反応を基盤とした機能性ポリマー (オキセタン樹脂) の反応について検討を行い, オキセタン樹脂はエポキシ樹脂に代わる機能性材料として展開可能であることを明らかにした。