神経心理学
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特集 体性感覚認知障害の諸相
身体パラフレニア
坂本 和貴平山 和美
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2019 年 35 巻 3 号 p. 153-160

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抄録

身体パラフレニアとは,病巣と反対側の麻痺した身体部位に対して,他の誰かの体の一部であると主張する症状である.右半球損傷で起こることが多く,責任病巣としては島,視床やその周辺の白質,前頭葉内側が重視される.多くの場合,片麻痺の病態失認,半身無視,重度の体性感覚障害の3つを伴う.しかし,片麻痺の病態失認とは二重解離し,半身無視のない症例や重度の体性感覚障害のない症例の報告もある.片麻痺の病態失認も半身無視もなく体性感覚障害が非常に軽度であった自験例も紹介しながらこの症候について解説した.

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© 2019 日本神経心理学会
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