日本文学
Online ISSN : 2424-1202
Print ISSN : 0386-9903
<他者>との対話をひらく : 異次元・異時間との行き交いを通して(<特集>批評する文学教育)
村上 呂里
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1993 年 42 巻 8 号 p. 44-52

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抄録

須貝千里氏の指摘する「限りなく<物語化>する」問題について、小学六年による変身物語を例にとりあげ、考察した。そこには、現代のシステムから異次元・異時間への脱出が描かれるが、それによって新たな物語のシステムに従属する問題が見られた。こうした問題をひらく一つの手がかりとして、異次元・異時間との行き交いのもと、「演ずる」ことをテーマとしたE・L・カニグズバーグ『エリコの丘から』の教材としての可能性を探った。

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© 1993 日本文学協会
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