名古屋明徳短大
1994 年 43 巻 6 号 p. 19-28
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『琴歌譜』は古代の歌が「いかに歌われたか」の「実態」を知る資料として注目されてきた。だが琴歌の技術の当事者にとって、「書く」ことは、身体を駆使する琴歌の技と同様に音楽の技術の範疇にある。本書は、「書く身体」と「歌う身体」の相関のうちに「いかに歌うべきか」という当事者にとってのものでしかない理想を作り出し、そのことによって「歌う歌」や「歌う身体」の始原的なありようから、決定的な飛躍をしてしまったのである。
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