福岡大学
1995 年 44 巻 7 号 p. 13-22
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院政期において「詞」の実態を知ることは大きな問題であった。「新しい和歌」のための新しい「詞」や「知識」は、その「故」や「由緒」を外部の権威に保証されつつ導入され、しかるべき権威の場で秀歌となって公開されることにより美的属性を得て歌の「詞」となる。歌人はそのために知識を求め、秘蔵する。また「秘蔵」そのものも一つの権威的機制であった。これを利用してさまざまな情報が歌学に流入し、語られていく。
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