帝塚山学院大学
1995 年 44 巻 9 号 p. 30-39
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源平盛衰記巻四十三に見える住吉・諏訪の二神が協働する神功皇后三韓出兵潭から開成皇子を中心とした勝尾寺縁起へと連なる叙述は、八幡神の新たな二つの神格を物語るもので、中世の神道説において連結されたものである。同様の記事を有する『諏訪大明神絵詞』の典拠が関東流布のテクストであることから、勝尾寺にも関係した安居院のごとき唱導のネットワークの嚢中にあったテクストを盛衰記の叙述の背景に想定し得る。
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