日本文学
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二つの夢合わせ譚と頼朝六十六部聖伝承(<特集>中世における「聖なるもの」)
佐藤 晃
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1996 年 45 巻 7 号 p. 26-38

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抄録
源頼朝を聖性化するかのごとき伝承、すなわち頼朝の前生を六十六部聖であったとする伝承の生成に関連して、頼朝に関する二つの夢合わせ譚(真名本曾我物語等に見られるものと、平治物語に見られるもの)について考察を試みた。そして、延慶本平家物語に見られるような日本国大将軍をめぐる言説に、日本国=六十六ヶ国という水平的国土観の表出を考え、それが頼朝をこれらの夢合わせ譚、ひいては六十六部聖伝承に結び付ける背景にあったのではないかと考えた。
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© 1996 日本文学協会
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