日本文学
Online ISSN : 2424-1202
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吉屋信子『花物語』における境界規定 : <少女>の主体化への道程(<特集>文学の国境、あるいは国境なき文学)
安藤 恭子
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1997 年 46 巻 11 号 p. 21-33

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抄録
明治三十年代に新たなカテゴリーとして設定された<少女>は、大正期においてどのように表象されたか。この問題を考察することは、ジェンダー構成はもちろんのこと、不断に規定される他者/境界の交錯を問題化することでもある。吉屋信子『花物語』第一〜七話を具体的に分析し、近代日本という国家が自らを主体化するように規定したさまざまな境界が、どのように互いに関係付けられ、互いを規定し合うのか、その際<少女>はどのように表象されたのかを明らかにした。
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© 1997 日本文学協会
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