群馬県立女子大学:東洋大学
1998 年 47 巻 5 号 p. 51-59
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
現代の源氏物語の准拠論は、河海抄が力説し以下の旧注にも受け継がれた延喜天暦准拠説を再生させることによって本格化した。この准拠論が延喜天暦准拠説への疑義の提出や河海抄の注釈態度への批判などによって相対化され、准拠に関する論議は混迷の中にある、というのが学界の大かたの現状認識である。この認識そのものにも混乱の原因がある。それに修正を迫るべく准拠に対する私見を述べながら、併せて旧注の意義についても論ずる。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら