広島大学大学院
2001 年 50 巻 9 号 p. 40-49
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「世界の終りとハードボイルド・ワンダーラント」は、『世界の終り』と『ハードボイルド・ワンダーランド』という二つの異なる世界が、パラレルの位置のまま並行して進み、結末において統合されていくと考えられてきた。しかし、二つの世界は展開するにつれ相対する世界の性質へと変化している。本稿では、この性質の変化を<ウロボロス>という円環構造で捉え、自我と外界が対立しない近代自我神話の終結という世界観を読みとった。
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