立教大学大学院
2004 年 53 巻 9 号 p. 47-57
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戦争の<はじまり>をめぐる日付の一つとして、太平洋戦争開戦日である"十二月八日"の文学的言説を検討する。具体的には、"十二月八日"を主題として描かれた小説表現と、それらをとりまく同時代言説の布置・受容を多角的に検討し、その上で改めて、太宰治「十二月八日」の読解へと向かう。するとそこには、"日常=戦場"としての"十二月八日"という特異な主題に応じた、新たな小説表象が見出されることになるだろう。
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