中央大学
2012 年 61 巻 2 号 p. 14-25
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立原道造は昭和初期に評価を上昇させていた新古今和歌を学習し、語句が倒置表現によって二箇所に掛かり異質な二者が連結される「主部述部+副詞句+主部述部」の構造、及び述部が二つの対象を分かたずに受け異なる二者が繋がれる「主部+述部+主部」の構造を取得し自作へと応用した。一方同時期の実作における新古今和歌受容は「幽玄」的雰囲気の醸成を主としており、その統語法を移入した点に立原の独自性を見出すことができる。
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