青山学院大学
2013 年 62 巻 1 号 p. 25-34
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連歌会には、上手な作者だけでなく初心者や、ただ「読み・書き」の能力があるだけで、古典の知識の少ない作者も参加していたと推測される。そのような人々に対して、一六世紀を代表する連歌師宗養は、平易な句や、今までの流れを一転させるような鮮やかな句、また滑稽な内容の句などを詠み、参加者を飽きさせないよう心がけていた。古典の知識が必要な句の場合は、『伊勢物語』や『源氏物語』などの有名な場面を多く用いた。こういった詠み様は、近世の俳諧に見られる特徴と類似したものである。
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