共立女子短期大学
2014 年 63 巻 1 号 p. 43-52
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昭和初期に柳田国男は「郷土教育」を唱え、地方の独自性を重視し、地方に生きる生活者の視点による教育の重要性を唱えた。また、それは、良き選挙民を育成することになると考えた。従って、国家による教科書は画一的な教育になるとして反対していた。だが、敗戦後、自らの教育論を全国的レベルで実践する機会とみなした柳田は教科書作りに情熱を注ぐ。教科書を巡る柳田の変身は、柳田の教育論が抱えていた問題が表にあらわれたものである。それを解き明かすことで、柳田の教育論の問題点が明らかになると考える。
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