福岡女子大学
2014 年 63 巻 1 号 p. 31-41
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大正期の国語教科書の教材に採用された『西鶴諸国ばなし』「蚤の籠ぬけ」の例と明治以降の活字翻刻テキストの本文の検討を通して、貞享二年刊本の原文とは種々異なる教材本文の箇所とその改訂の意図を探る。本文翻刻出版や教科書に関連する指導書その他の資料の状況から、当時の国語教育の方針と作品享受の様相を知ることができる。そこには、浮世草子や近世文学の文学史的位置づけを含めた当時の「文学」観の問題も窺われる。
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