青山学院大学
2023 年 19 巻 3 号 p. 105-118
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ある和歌集の持つ「歌風」を統計的に調査するには、従来は、語彙の偏りや分布を中心に研究することが中心であった。しかし、近年の機械学習の発達によって、word2vecなどの単語埋め込みベクトルを用いて研究することが可能になった。本研究では、大規模言語モデルによる文埋め込みベクトルを主成分分析で次元圧縮することで、和歌の歌風の中核にある意味の体系を記述することができることを実証した。そして、『古今集』と『万葉集』とでは大きな差異があり、それが漢詩の影響によるものであることの可能性について述べた。
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