1959 年 62 巻 7 号 p. 945-950
加圧下において一酸化炭素とジメチルアミンのエチレングリコール溶液とよりジメチルホルムアミドを合成する反応の速度を,反応温度80~170℃,一酸化炭素充填圧50~350kg/cm2,ジメチルアミン濃度(モル分率)0.05~0.85の条件下で測定した結果を解析して
(1)行った実験条件下では一酸化炭素の液相への溶解の段階は反応の律速段階とはなり得ないこと
(2)一酸化炭素充填モル数をジメチルアミン充填モル数よりも過剰,不足あるいは等しくしたすべての場合に,濃度をモル分率で表わすと一酸化炭素分圧降下速度は
-dpico/dt=kpico(DMA)(EG)20/α-(EG)0
なる表式によって表わされること
(3)見掛けの活性化エネルギーは13.5kcal/molであることを明らかにし,また実験的に求めた速度式を導くことがでぎる反応機構についても考察を行った。
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