亜硫酸パルプ廃液より, 水素添加分解に適する試料を製造する最適条件を求めた。この試料を用い, フェノール, シクロヘキサノール,テトラリンを溶媒として高圧水素添加分解を行なった。反応条件,物質収支および生成油の組成などについて調べた。生成油中, 特に中性油の芳香族炭化水素にはo-キシレン6.6%,m-キシレン53.4%, p-キシレン26.7%が含まれていることを知った。
また,リグニンを石油原油とともに水素添加分解表行なうと,石油原油中のナフテン留分はリグニンにより脱水素されて芳香族炭化水素に変わることを知った。
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