1962 年 65 巻 5 号 p. 699-702
テトラヒドロフランと3,3-ビス-(クロルメチル)オキサシクロブタンとの共重合を,種々のフリーデル・クラフツ触媒をつかって行なった。SnCl4,AlBr3およびBF3錯合体を触媒とした場合に重合体が得られ,生成物を溶剤によって分別し,各フラクションの分析から真の共重合体が生成していることを明らかにした。共重合体はその組成によって性質が変わり,テトラヒドロフランの多い時にはクロロホルムにとけるゴム状体,3,3-ビス-(クロルメチル)オキサシクロブタンの多い時には樹脂状固体であった。BF3・エーテレートを触媒とした0℃での共重合において,仕込みモノマー比と生成共重合体の組成からMayo-Lewisの交点法でモノマーの反応性比をもとめた結果
r1(テトラヒドロフラン)=1.00±0.05
r2(3,3-ビス-(クロルメチル)オキサシクロブタン)=0.82±0.05
となった。
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