エチレンとテトラフルオロエチレンを-80℃付近の低温で放射線によって共重合させた。共重合体の構造は両モノマーが,ポリマー鎖中に極めて均一に分布したものであり,結晶性を有する共重合体が得られることがわかった。共重合体の融点は,モノマーの混合組成によって連続的に変化することがわかった。エチレン単独ではカチオン機構で重合し,テトラフルオロエチレン単独では,ラジカル機構の重合であるが,共重合はラジカル機構であることがわかった。任意の組成比の共重合体が常に結晶性であるのは珍しい例である。
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