工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
Print ISSN : 0023-2734
ISSN-L : 0023-2734
硝酸アンモニウムの準安定転移(V〓II)
長谷 昌紀
著者情報
ジャーナル フリー

1965 年 68 巻 10 号 p. 1842-1845

詳細
抄録

硝酸アンモニウムにオクタデシルアミン,その硝酸塩,またはその酢酸塩を0.5~0.2wt%添加し,微粉砕するとV〓II転移を起こさせることがでぎる。この転移について示差熱分析, およびX 線回折法によって研究した。この転移は中間相(V*)を経てV〓V*〓IIと2段階で起こる。転移温度はV〓V*約42℃,,V*〓II約45℃である。どちらもλ転移の特徴を示し,アンモニウムイオンについては温度上昇に伴なってorder-disorder的に静止(回転振動),束縛回転,自由回転と状態が変化していくものと考えられる。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© 社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top