1965 年 68 巻 10 号 p. 1885-1889
気相接触法によるイソブチレンよりのメタクリロニトリルの生成経路は,つぎのようにメタクロレイン経由の(1),(2)の反応よりなるものとみとめられる。
イソブチレン〓メタクロレイン〓メタクリロニトリル
(1)および(2)の各反応を前報の触媒を用いる流通法で行ない,各主反応と副反応(完全燃焼など)の速度を検討し,それぞれの反応速度定数および見掛けの活性化エネルギーを求めた。また,反応速度定数比より,それぞれの主反応と副反応の生起割合を比較考察した。
これらの結果より,アルミニウムスポンジ担持のV2O5-MoO3-P2O5触媒がメタクリロニトリル生成の良好な活性と選択性を有することを明らかにした。
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