工業化学雑誌
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ウラン鉱の焼成, 塩素化連続処理
井野 司郎富沢 敏外山 茂樹児玉 堅次郎神谷 国雄
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1966 年 69 巻 11 号 p. 2060-2065

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抄録

人形峠ウラン鉱を移動充テン層により連続塩素化を行なった時の脱水,塩素化条件とウランその他の鉱石成分の反応および挙動について検討した。移動充テン層による連続脱水では,炉内の水蒸気分圧が高いため,少量の試料に比し著しく長時間を要し,また,高温で長時間加熱するとウラン揮発率は低下する。塩素化ガスを希釈することなく塩素化を行なえば,鉱石中にウランの蓄積を見る。希釈したガスで塩素化すれば,ウラン揮発率は向上するが,希釈不十分の時は,長時間の塩素化で次第にウラン揮発率は低下の傾向を示す。これらは生成する塩化アルカリの作用によることを明らかにした。

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