1966 年 69 巻 11 号 p. 2144-2146
p-ビニルプロピオフェノンにS-イリドを作用させて,1,2-エポキシ-2-(p-ビニルフェニル)ブタンを合成した。このものを塊状重合させて新しいエポキシ樹脂を合成した。また, 1,2-エポキシ-2-(p-ビニルフェニル) ブタンを加熱すると, 耐酸, 耐アルカリ性のすぐれた硬化樹脂が得られ, その内部構造に-OH , > CO , -O- なる基が存在することがわかった。このさいの変化がいかなる機構のもとにおきたかについては明らかでない。また, ポリアクロレインあるいはポリメチルビニルケトンにS-イリドを作用させると,部分的にエポキシ化される。得られたものはすぐれた接着性を示した。
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