工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
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連続高低温示差熱分析装置
志村 義博野田 英男
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1966 年 69 巻 9 号 p. 1650-1653

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抄録

-100℃より+300℃の温度範囲を連続して加熱,冷却制御できる示差熱測定装置の試作を行なった。
実験の結果急速な加熱,冷却にも極めて良好な制御のできることがわかった。
応用例として硝酸アンモニウムおよび硝酸カリウムの加熱,冷却による示差熱測定を行なつたが,従来の諸研究に照し,満足すべき結果が得られた。
転位の解析や高分子の結晶化の解析など,今後広範な利用面が考えられる。温度制御範囲も-160~1000℃までに拡張することも容易である。

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