1966 年 69 巻 9 号 p. 1755-1759
前の報告において,ポリスチレン,ポリブタジエン,ポリメチルメタクリレート溶液の希釈熱を測定した。その結果,高分子-溶媒間の相互作用エネルギーが濃度および分子量に依存することを見出した。さらにポリエチレンオキシド-水系について相互作用パラメーターが濃度および分子量に依存するかを確かめるため,双子型カロリメーターを用いて,希釈熱を測定した。ポリエチレンオキシド-水系は発熱を示し,相互作用パラメーターは濃度に依存するのみならず,分子量にも大きく依存する結果を得た。すなわち分子量の増大と共にχHパラメーターの絶対値は減少する傾向にあり,これはHugginsの理論と同じ傾向を示している。
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