工業化学雑誌
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高分子溶液の相分離に際しての異常比熱の測定による分子量分布決定法
永沢 満浅井 保彦杉浦 一郎
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1966 年 69 巻 9 号 p. 1759-1763

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抄録

高分子溶液の温度を変化させ相分離させると,高分子量成分は先に分離し,低分子量成分は後で分離する。また,その際の吸熱量は分離した高分子の重量にほぼ比例する。したがって相分離に際しての比熱温度曲線を測定すると,温度軸は分子量に対応し,比熱はその分子量の成分の含量を示すと考えてよい。本報はこのようにして微分分子量分布曲線を求める原理を説明し,ポリビニルメチルエーテル水溶液を用いて実験例を示す。

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