1940 年 61 巻 7 号 p. 726-728
1. 海水及び苦汁に於ける銅の分離-定量法を提唱す.銅は最初特に添加せるにニッケル又はカドミウムと共に硫化物として同時沈澱せしめ,最後にベンゾインオキシム鹽となして秤量したり.
2. 銅の含有量は各1lに就きて,海水に於ては約0.03mg,苦汁に於ては約0.43mgなる事を知り得たり.
3. 製鹽工業に於て海水中に含有せらるゝ銅は一分苦汁中に移行するを確かめ一部分食鹽析出部に吸着移行するを推察し得たり.
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