1940 年 61 巻 8 号 p. 835-838
液態酸素の温度(-183°)に於ては,一酸化窒素と酸素とは10-3mmHg附近及び以下の極低塵に於ても反應し,且此の反應は均一反應ではなく,表面反應である事を第一報1)に於て報告した.
本報に於ては其の表面反應を更に追求した結果-183°の低温で硝子反應管壁に凝縮して生ずる水銀の薄膜が,この反應に對し強い觸媒作用を呈して居る事を發見した.尚硝子自身に於ける表面反應に就ては,幾分は觸媒作用を有するらしいと考へられるが,之を明確に知り得なかつた.
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