1941 年 62 巻 3 号 p. 252-255
本研究第十一報に於てLeucineの稀硫酸中に於ける電解酸化の際生成するものは主としてIsovaleraldehydeにして.それに少量のイソ纈草酸を含有し,尚其生成物中に中性の物質にして比較的沸點高き(125~130°)部分を少量見出したることを報告せり.本報告にては此中性の部分を檢索し,加水分解によりイソ纈草酸とアムモニアを生じ,還元によりIsoamylamineを生成すること等よりIsovaleronitrileなることを確認し其量Isovaleraldehydeの約5%に當りしこと及び此ニトリルの生成量を増加する條件をも見出し,其收量最高, Leucineの約30mol%を得たり.
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