日本化學會誌
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本邦西部の温泉の地球化學的研究(第四報)
三瓶山地方の温泉のラドン含有量(其二)
岩崎 岩次浮本 勇星加 倫良
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1942 年 63 巻 2 号 p. 139-142

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抄録

昭和16年5月下旬島根縣三瓶火山附近の温泉(志學温泉,池田鑛泉及び湯抱温泉)のラドン含有量を測定し,これを昭和14年10~11月上旬に測定したものと比較すると次のことが知れる.
1) 一般に何れの温泉でもラドン含有量が相當著しく増加してゐる.特に湯抱温泉では4倍に増加したものもある.
2) ラドン含有量の變化の割合は或る一つの温泉場で,その上に湧出口が互に相接近してゐても必ずしも同様でない.
3) 大雨の後の測定であるにも拘らず志學温泉及び池田鑛泉でラドン含有量の著しく増加したものがある.
4) 池田鑛泉 第4號は今回の測定値が1390マツへであつた.

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