著者
1)は酵母,胸腺ヌクレイン酸, Co-zymase, Guanyl酸及びGuanosin等5種とVitamine B
1, 4・Methyl 5・β・hydroxyethylthial, 4・Methplthiazol 5・Carbon酸及び4・Methyl・5・β chloroethythiazol等4種のDehydrogenase作用を研究してTetraよりMononucleotidとなりて減退し且つNucleotid型とThiazol型との間にマンノース,グルコサミン,焦性葡萄酸及び乳酸を基質とせるとき差異あることを認めたり.然るに兩型酵素作用は分子中に-CH
2OHを有して顯著なるもこれを-COOHと變化して減退し-CH
2Clとなりて失ふ.又六炭糖を基質とするとき兩型酵素は-CHOの-COOH基と變るとき作用を失ひ, -CH
2OHの-COOHに變化して減退せしめThiazol型にては更に-CHOHの-CHNH
2となりて減退す. Mg″の賦活作用を認めPyridin, Purin及びThiazol核二重結合を有する窒素と副化合價により結合すると考へ水素運搬機構上に基質中の-CHO基と密接の關係あるべしと述べたり.本報告にありては更に各種基質に對するDehydrogenase作用を試驗せる結果を記載す.
(1) Methylhydroxyethylthiazolはメチルに強くエチルアルコールに弱きもMethylthiazolcarbon酸を酵素とせば兩者間の差少し.又イソヂルアルコールは兩者共に弱し.
(2) Vitamin B
1,及びThiazol誘導體兩者は共に未飽和脂肪酸の存在にありてCaroteneoxidaseの作用を有し然もVitamin B
1最も強力なり.
(3) Guanyl酸及びThiazol誘導體兩者は共に醋酸鹽に比較しプロピオン酸鹽を基質とするとき作用弱く, Methylthiazolcarbon酸のみは酪酸鹽に比しヴァレリアン酸鹽の場合作用弱きも他の二者は兩鹽間に差異少し.
(4) エチルアルコールの醋酸,プロピールアルコールのプロピオン酸,イソブチルアルコールの酪酸となるときGuanyl酸及びThiazol誘導體共にその酵素力を減少す.
(5) グルコースの糖酸となりガラクトースの粘液酸となるときGuanyl酸及びThiazol誘導體共に酵素力の減少極めて大なり.然るに蓚酸鹽にては醋酸鹽及びグリオキシル酸鹽に比し強力なり.
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