日本化學雜誌
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第3ブチルアルコールー水混合溶媒における硫酸鉛の溶解度
小泉 英宮本 弘渡辺 省三
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1957 年 78 巻 8 号 p. 1155-1158

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抄録

第3ブチルアルlr一ルー水混合溶媒における硫酸鉛の溶解度と第3ラチルアルコールー水混合溶液の密度を20◎,250および300Cにおいて測定した。溶媒におけるブチルアルコールの濃度は0~58・542%の11種で,それらの誘電率は80.37~27.93の範囲であった。ついで難溶塩の溶解度と溶媒の誘電率との関係を示す既報の理論式を中心に,測定結果を考察した。もし温度一定で溶媒和半径も一定であると仮定すれば,溶媒の誘電率が80~55の範囲においては,溶解度の対数は誘電率の逆数に近似的に比例するが,55以下では著しい偏差を生ずる。また理論式を用いて算出した溶媒和半径は2~6Aの範囲であった。

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