1966 年 87 巻 10 号 p. 1057-1060,A59
15MeV制動輻射によってガリウム,インジウムおよびタリウムを放射化し,生成する光核反応生成物の種類と生成量に閲する検討を行ないγ線スペクトロメトリーによるこれら3元素の混合物の分析に利用した。本照射で起る主反応は(γ,γ)および(γ,n)反応であって(γ,2n)などの副反応は起らず,既報の20MeV制動輻射による照射の場合にくらべて結果の解析が簡単となり,3成分系の非破壊定量に拡張できる。多量のインジウムに含まれるガリウムおよびタリウムの定量法,およびガリウムを主成分とするガリウムインジウムータリウム混合物中のタリウムの定量法を確立した。また,制動輻射線束の強度の較正にインジウムを内部モニターとする方法について検討した。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。