日本化學雜誌
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1-プロパノール-水混合溶媒中におけるアンモニア,水酸化ナトリウムおよび塩化アンモニウムの電気伝導度
小高 正敬窪田 衛二森 芳弘横井 政時
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1971 年 92 巻 1 号 p. 18-20

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抄録

1-プロパノール-水混合溶媒中におけるアンモニア,水酸化ナトリウム,塩化アンモニウムの電気伝導度を25°Cで測定した。水酸化ナトリウムと塩化アンモニウムの測定結果はFuoss-Onsagerの拡張理論(1959)によって解析し, 0,最近接イオン間隔aJを算出した。また両電解質ともに80wt%1-プロパノール混合溶媒中においては会合が認められ,KAの値は水酸化ナトリウム~7,塩化アンモニウムで33である。アンモニアの解離定数Kbは, Onsagerの極限理論から解離度を求めて算出した。Kbは20, 40, 60, 80wt%の各1-プロパノール混合溶媒中で,それぞれ3.73×10‐6, 1.33×10-6, 4.46×10-7, 1.29×10-7である。その結果は,エタノール-水混合溶媒中の酢酸の解離におけるlogKb-1/Dのプロットとよく一致している。

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