日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
Print ISSN : 0369-4577
ポリアリーレンキノンを触媒とするクメンの酸化脱水素及応
上原 勝也三角 研策功刀 泰碩
著者情報
ジャーナル フリー

1974 年 1974 巻 1 号 p. 36-40

詳細
抄録

パラキノンとジアゾ化したべソジジソから縮合多環化合物である耐熱性ポリアリーレンキノソを合成し,これを触媒として幽閉存在下でクメンの酸化脱水素反応を反応温度250~350。c,接触時間W/F=6~22(9-cat,hr/mol)で行ない,触媒活性,生成物分布について調べ,ポリアリーレンキノソの触媒作用について検討した。反応は酸素存在論で定常的に進行し,生成物としては,脱水素生成物であるα-メチルスチレンが主生成物で他にアセトフェノン,二酸化炭素が生成した。触媒の活性点は,パルス反応の結果および触媒の赤外吸収スペクトル測定結果からキノン基であると思われる。キノンが脱水益してヒドロキノンとなり,酸素によりふたたびキノンとなり触媒反応が進行するものと思われる

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top