日本化学会誌(化学と工業化学)
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銅とチタンとの複酸化物,Cu3Tio4の結晶構造
林 宏哉水谷 惟恭加藤 誠軌
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1974 年 1974 巻 1 号 p. 6-10

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抄録

銅とチタンとの混合原子価複酸化物,Cu3Tio4の結晶構造を解析した。 cu3Tioは六方晶系(a=3.04 A,c= 11.46 A)の空聞群P 631m mcに属する結晶(Z=1)である。単結晶試料について4軸自動X線回折計を用いて研究した結果,1価の銅イオンには直線状に2個の酸素イオンが配位し,2価の銅イオンと4価のチタンイオンは同一の格子点に統計的に分布していることが判明した。Cu3Tio,の示性式としてはCu2+(Cu2÷Ti+)042"が適当である。

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