日本化学会誌(化学と工業化学)
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Print ISSN : 0369-4577
N,N-ジメチルホルムアミド中におけるエチレンジアミン四酢酸イオンと金属イオンとの反応に関ずるポーラログラフ的研究
藤永 太一郎岡崎 敏坂本 一光寺田 誠増田 薫文 寿賛
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1981 年 1981 巻 8 号 p. 1255-1259

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抄録

N,N-ジメチルホルムアミド申において,エチレンジアミン四酢酸イオン(edta4-)とリチウム(I),ナトリウム(I),カリウム(I),ルビジウム(I),セシウム(I),マグネシウム(II),亜鉛(II) .および鉛(II)イオンとの反応を,主として直流ポーラログラフィーを用いて検討した。これらの金属(M)イオンの溶液にedta4-イオンを添加すると,モル比edta-4/M+=1/4およびedta4-/M2+=1/2になるまで金属イオンの限界電流値が減少し,同時に沈殿の生成が見られた。さらにedta4-イオンの添加量を増大すると沈殿は溶解し,いずれの金属イオンもモル比edta4-/M+(またはM2+)=1/1の可溶性化合物を形成した。またジedta4-イオンと金属イオンとの1対1化合物に基づく還元波は,ルビジウム(I),セシウム(I)および鉛(II)イオンについてのみ観測された。

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