1982 年 1982 巻 10 号 p. 1617-1621
従来から用いられているEIMSと比較して,よりソフトなイオン化に基づくCIMSを,最近注目を集めているホルモースの構造解析に適用した。その結果,アンモニアを試薬ガスに用いた場合,分子イオン種であるM・NH4+が確実に生成し,EIMSではほとんど困難であった分子量の決定がきわめむねゑて容易になった。さらに,アンモニァ-d3によるシフト法も有効な手段であり,その実施により分子内の活性水素水の決定も可能となった。このような一連のCIMSの適用は,生成ホルモースの構造解析の有力な手段となりうるであろう。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。