日本化学会誌(化学と工業化学)
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臭化物イオンを媒体とずる2, 6-ジメチルフェノキシドイオンの電解酸化重合
山元 公寿西出 宏之土田 英俊
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1986 年 1986 巻 2 号 p. 152-156

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抄録

リチウムアルコラートを加えたジクロロメタンにアルカリと等量の2, 6-ジメチルフェノールを加え, これに臭化物イオンを添加し電解酸化する。3, 3', 5, 5'-テトラメチルジフェノキノンの生成が抑制されるとともにポリ[オキシ (2, 6-ジメチル-1, 4-フェニレン) ] が高収率, 高電流効率で得られることを見いだした。反応中間生成物として, 4-プロモ-2,6-ジメチルフェノールが生成すること, 重合にともない臭化物イオンが遊離して電解重合媒体として作用していることが明らかにされた。あわせて重合機構を解析した。

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