人間ドック (Ningen Dock)
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原著
上部消化管造影検査安全性への取り組み -検査前日に実施する合同カンファレンスの情報共有化の重要性-
後藤 保代, 後藤 明子, 久野 洋子, 藤森 静香, 坂田 真理, 谷 瑞希, 戸田 晶子, 石坂 裕子, 山門 實
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2012 年 27 巻 3 号 p. 597-602

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抄録
目的:当センターでは,上部消化管造影検査(以下,MDL)を診察,問診後に検査可能かを判断し実施しているが,MDL不適応と判断される症例があり,内視鏡または後日のMDLに変更し対応している.検査が安全に受けられるためには,それに対応できるシステムが重要と考えられることから,そのシステムの構築のために,検査変更の実態を検討した.
方法:受診者一覧表から当日にMDL変更またはキャンセルとなった受診者を抽出し,変更理由を6つのカテゴリー別,性別,年齢別,受診回数別に集計,比較を行った.
結果:検査の変更またはキャンセルは230名で,全体の0.9%であった.男性43%,女性57%,平均年齢は55.6±11.8歳であり,年代別では50歳代72名(31.3%),60歳代61名(26.5%),40歳代42名(18.3%),70歳代24名(10.5%)であった.変更やキャンセルの理由は,体調不良63名(27.4%),開腹手術後癒着31名(13.5%),強度便秘30名(13.0%),気分不快やアレルギーなど17名(7.4%),詳細不明82名(35.7%)であった.受診回数別では2~5回が101名(43.9%),初回73名(31.8%),変更内容は内視鏡125名(54.4%),後日MDL61名(26.5%),胃検査キャンセル44名(19.1%)であった.
結論:変更は,女性に多く,理由としては,体調不良,便秘,気分不快によるものが多かった.安全確実なMDL実施のためには,情報収集の方法,能力,共有化ができるようなシステムを作り,リスクマネジメント,受診者教育,指導が必要だと考えられた.
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© 2012 公益社団法人 日本人間ドック学会
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