人間ドック (Ningen Dock)
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原著
人間ドック受診者の保健指導に生かすための慢性腎臓病進展因子の解析
政木 明子森下 恵利山本 弥生武田 美作桑尾 麻記窪 好美元木 徳治末廣 史恵末廣 正
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2014 年 29 巻 4 号 p. 601-609

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抄録
目的:末期腎不全と心血管疾患のリスクである慢性腎臓病(CKD)に対する保健指導のために,eGFRの変動と各因子との関係を9年間の前後でのデータの比較研究で解析した.
方法:対象は2003年に当施設の人間ドック健診を受診し,2012年に再度受診した7,550例(男性/女性:4,074/3,476名,平均年齢48.3/47.8歳)で,2003年,2012年のeGFR,2003年のベースラインのデータを用いて解析した.eGFRの推移はCKD重症度分類のGFR区分を代用した.
結果:eGFRは,男性で-6.4mL/分/1.73 m2,女性で-7.2/min/1.73 m2と有意に低下した.GFR区分の分布では,2012年にG3aが9.6%増加した.eGFRの変化では,2003年の年齢,eGFR(高いほど),尿蛋白1+以上,高血圧合併,糖尿病合併が有意な進展因子で,女性,血清アルブミン値,血色素量,HDL-Cが抑制因子であった.GFR区分が悪化か否かに対する多重ロジステック回帰では,2003年の年齢,eGFR,尿蛋白1+以上,高血圧合併,糖尿病合併,尿酸が悪化進展の,女性,アルブミン値,血色素量が抑制の因子であった.
結論:eGFRの低下,GFR区分の進展に関する因子を解析した結果,加齢以外にも多数の独立した因子がみられた.CKD進展を予防するには,基礎疾患以外に上記因子も考慮した保健指導が重要である.
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© 2014 公益社団法人 日本人間ドック学会
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