抄録
目的:人間ドックにおける尿潜血の実態を検証した.
方法:2011年2月からの1年間に,虎の門病院付属健康管理センター人間ドックを受診した16,018例(男性10,841例,女性5,177例)について尿潜血の結果を集計し,性別および年齢層別の差異を検討した.
結果:受診者全体では男性の10.9%,女性では生理中を除いても26.8%に尿潜血が陽性(1+以上)であり,陽性率は年齢とともに高くなる傾向があった.
結論:人間ドックにおいて尿潜血陽性率は従来考えられていたより高く,また性別および年齢層別に明らかな差を認めた.さらに我々の施設では,2004年から2011年または2012年に掛けて潜血陽性率が上昇していた.我が国では2006年に尿潜血の検査基準が統一された.それとの関連は不明だが,血尿は経年的に増加している可能性があるものと考えられた.